2019年8月13日火曜日

トリチウム汚染水

原発福島の放射能汚染水がたまり続けている。汚染水は、アルプスという放射能除去装置で、清浄化されるが、トリチウムという放射性元素だけは、取り除けない。だから、トリチウム汚染水は、タンクに入れて、貯蔵するしかない。このたび、東京電力は、2022年夏あたりにタンクが満杯になる、と大々的に報告した。タンクは増設するが、それでも、追い付かず、こうなる、ということらしい。

今のままだと、次第に東電の目論見通り、汚染水の海上放出となるのではないかと、心配だ。相馬や小名浜などの漁民は、事故のため、漁業ができなかったのが、やっと少しづつできるようになっている。それでもまだ風評被害は残っている。今、汚染水を放出されたら、今までの苦労は水の泡になってしまう。絶対、汚染水の放出はやめてほしいと考えている。

海上放出しか方法はないのだろうか。よくわからないが、そうでもないらしい。技術者や専門家の意見によると、技術的にも経済的にも長期保存は可能だという。トリチウムは半減期が12.3年と短いので、123年保管すれば、放射能は1000分の1に減るという。これくらいの保管ができなくて、廃炉作業からでてくるだろう高濃度放射能の保管などできないだろう。東電にすれば、海上放出が一番安上がりなので、何が何でも、それにしたいのではないか。
安倍政権は何でも、きちんと議論せず、陰でこっそりきめてしまう。今度もそうならないよう、注目する必要がある。

0 件のコメント:

コメントを投稿