日本は、おもてなしの国だろうか。日本には、もう一つの顔がある。
世界中から、命の危機を逃れてやってくる難民を、日本は、なかなか受け入れない。難民収容所で、1年以上も囚人のように、閉じ込める。一方、収容所ではない人は、何の在留資格もないまま、仕事もない、健康保険証もない状態で、同胞に頼って何とか生き延びている。それは、悲惨で恐ろしい境遇だ。入管法を少しだけ改訂したが、それは、労働力不足の対策にすぎない。
色々な事情や考えがあるのだろうが、日本が今のまま、ずっといられるとは思わない。小手先の議論でなく、長い先を見据えた国民的議論を始めるべきだ。そうしないと、日本は、難を逃れて助けを求める人々に、モラル的にとんでもない誤りを犯し続けるという不安を感じる。そのような国は幸せにならないだろう。
私たちの先人は、似たような危機を乗り越えてきた。
ひとつは、幕末の開国だ。あの当時の、日本人の開国にたいする不安や恐怖の中で、開国派、攘夷論者、いろいろいたが、確かなことは、国中が真剣に議論をして、徐々に合意形成をしたということだ。
長い縄文時代のあと、日本は、弥生時代にはいったというが、この弥生時代も、次々に色々な方面から入植があったという。当時も、移民の時代ではなかっただろうか。日本人は、もともと純系には程遠い雑種であり、文化的にも、様々な文化を受け入れてきた雑然とした雑種人民族なのではないか。
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