2020年2月28日金曜日

無策な政府

前々から、今回の新コロナウィルスようなアウトブレイクは、予測されたいました。毒性の強い鳥インフルエンザが変異して人―人感染が始まるのは、時間の問題と言われてきました。何年か前、NHKで、パンデミックが起きた場合の恐ろしさがドラマ仕立てで放映され、その恐ろしさを警告してました。

ところが、今回わかったことは、政府は、パンデミック危機に何の対策もしていなかったことです。ウィルスの検査体制、感染症の病床対策など、何かの準備をしていた形跡は全くありません。これは驚くべき無策ぶりです。一体何をやっているんだ、と腹が立ちます。あの韓国は、サーズの教訓を踏まえ、検査体制を充実してきたから一日一万以上の検査ができてます。今回の新コロナは、恐れていた鳥インフル程毒性が強くなかったことは、不幸中の幸いです。もっと毒性が強く致死率が高かったら、間違いなくパニックが起きていたでしょう。それは、最も恐ろしいシナリオになるところでした。

前々からわかっていましたが、今の安倍政権に危機管理をゆだねることは、大変危険なことではないでしょうか、国民のことを本気で考える姿勢がない人たちに、命をゆだねることの恐ろしさを思います。本気で危機に備え気持ちがないくせに、憲法改正を狙って、緊急事態法を制定すべきだなんて馬鹿なことを言う人達です。今回の騒ぎは、「愚かな政権を選んだ国民は、自ら不幸になる」という教訓を教えています。

2020年2月24日月曜日

サンダース氏の勢い

B・サンダース氏の勢いが止まりません。アイオワ、ニューハンプシャーに続いて、ネバダ州でも、勝利しました。しかも、まだ50%の開票率ですが、46.6と、二位のバイデン候補 19.2を引き離しています。サンダース氏では、党が分裂するという評論家の意見とは裏腹に、党はまとまりつつあるように見えます。

左派だ、過激だと、レッテルを張るのではなく、公開討論を何度も行い、政策で勝負し、論戦で勝つ、それが民主主義です。トランプはそれで勝ったのです。うわべだけしか見ない評論家はみんな予想できませんでした。そして今、サンダース氏に同じことが起きようとしています。3月2日のスーパーチューズデーが楽しみです。

サンダース氏こそダースベーダー・トランプを打ち負かし、地球を救う平和の使者だと思います。サンダース氏がアメリカ大統領になれば、世界の核兵器や温暖化問題は、劇的に進展するでしょう。そして格差社会も・・歴史の転換が起きようとしています。

2020年2月21日金曜日

5Gの安全性

大容量の情報を高速で伝える5Gが、この春から日本でも始まるそうです。すでに5G対応のスマホも出始めていて、高精細画像がみられるとか。動画のダウンロード時間も驚くほど短縮されるでしょう。又、GPSを利用する、自動運転や、自動耕運機などは、高速通信が必要ですから、経済界も、第4次産業革命だと、騒いでいます。

テレビの電波は、昔の東京タワーがそうだったように、放送局と電波塔が、広い範囲をカバーできます。しかし、スマホの電波は、すぐに減衰するので、沢山の中継基地局のネットワークが必用です。この5Gを運ぶ電波は、今までより波長が短いミリ波という波長なので、空中の飛距離が短く、その分、基地局のカバー範囲は、一層せまい範囲になり、新たな沢山の基地局が必要になるでしょう。

ところで、WHOの国際がん研究機関は、携帯やWi-Fi の無線周波数電波は発がんの可能性がある、と認めているそうです。(続く)

2020年2月14日金曜日

早春の公園

暖かさに誘われて、遠回りして、公園を通りました。秋に落葉したままの裸の木々の枝をよく見ると、芽が大きくなって春の準備をしているのがわかります。そう思って色々な枝を見ると、それぞれ特徴のある芽が、育っています。琵琶の木は、常緑でこんもりしていますが、よく見ると、目立たないけど、今花が満開です。おいしい実からは想像できない、とても地味な花です。今の時期、花粉を運ぶミツバチ、アブ、蝶達はいるのだろうか。地面にはつくしが数本だけ、寂しく顔をだしていました。椿の花がちょうど開花を始めていました。ユキヤナギは、つぼみが大きくなって、今日明日にも開花しそうです。ムクドリたちが、集団で地面を、何かさがしてつついていました。公園の隅では、誰かがオカリナの練習をしていて、「ふるさと」の曲が聞こえました。

2020年2月12日水曜日

サンダースに期待する

バーニー・サンダース氏こそ、トランプに対抗できる唯一の候補者ではないでしょうか。

日本の報道では、サンダース氏は、国民皆保険や大学授業料無料化などの政策を理由に、過激とか急進派などと呼び、本命の扱いからは程遠いようですが。

今アメリカが抱えている格差と貧困は、穏健中道派の中途半端な政策ではどうにもならないことを、オバマートランプの、この10年は示しています。1911年に始まったオキュパイ運動は、10年前から、アメリカの異常な格差を訴え、二大政党への不信を表明してきました。その若者の流れに乗るサンダース氏の勢いは本物です。

急進的政策と言われる政策は、かれが、大資本から選挙資金をもらわないで、多くの若者の手弁当で、選挙を戦うことができるから、堂々と主張できる結果です。それは、急進的ではなく、根本的に病巣を治す治療法にすぎません。ここで注目すべきは、サンダース氏を陰で支える大勢の若者の存在です。彼らこそ格差の犠牲者として苦しみ、その開放を願っているからこそ、正しい政策を見抜く力を持ち、これだけ闘うエネルギーがあるのです。

今歴史の大転換が始まる予感かします。


2020年2月10日月曜日

ジョンソン新首相とは?

イギリスのEU離脱(ブレクシット)がついに実現しました。推進の立役者だった、ジョンソン新首相は、どんな人だろう。イギリスファーストで、トランプみたいな人ではないかと心配氏ですが二つほどいい材料がありました。

第一には、先日、温暖化対策では、まともな政策を打ち出しました。ガソリン車やディーゼル車の販売禁止時期が2040年からになっていたのを35年に前倒しました。又、石炭火力の全廃も、2025年から1年前倒しするといいます。今年のCOP25がグラスゴーで開催されるので、責任を感じているのでしょうがいいことです。

次に、中国の通信機器メーカーファーのウェイのイギリスへの参入を一部認めました。次世代通信技術である5Gに向けて、ファーウェイは、世界のトップをいってます。このままだと、次世代デジタル技術の覇権争いで中国に負けてしまいます。そんなわけで、アメリカ、情報セキュアリティが不安であると言い出して、同盟国にファーウェイ不使用を呼び掛けています。ようするに、アメリカの味方になれ、という圧力です。EU諸国をはじめ、アジアや多くの国は、安いファーウェイが魅力ですから、従わないでしょう。しかし、アメリカと特に近い関係にあるイギリスも従わないことは、アメリカには痛手ではないでしょうか。ここでも、ジョンソン氏は、どこかの総理のように、アメリカべったりではないようです。

2020年2月6日木曜日

「男泣き」はジェンダー差別か

社会には様々な差別が、無自覚の制度として生活の中に、内在化されているから、私たちは、無意識に差別をする。ジェンダー差別もその例です。小さい時から、「男の子は男らしく」とか「女のようにめそめそ泣くな」等と言われて育つから、それが当たり前だと思ってしまいます。
しかし、最近見た次の新聞記事には、ちょっと引っかかります。大相撲初場所で、幕内どん尻の徳勝龍が優勝した瞬間、彼は、男泣きしました。この「男泣き」は「女泣き」がないから、ここにもジェンダー差別が潜んでいる、とありましたが、果たしてそうでしょうか。
強い男、弱い女は、今でこそ、治安が行き届いた平和で文明的世界では、意味を失いましたが、ひと昔前には、それは、誇りの問題であり、美学であり、ドラマや絵画の主題の一つでした。生物的に男が筋力があるのは、それなりの理由があるでしょう。ライオンやゴリラだって雄が強く大きいのは進化論的意味があります。

昔、西部劇のジョン・ウェインやチャールトン・ヘストンは、男らしくカッコよくあこがれました。ジェンダー差別をなくすことに異論はありません。しかしジェンダー差別と性的差異の境界は、微妙なところがあるのではないでしょうか。


2020年2月4日火曜日

コロナウィルス

我々人間は、細菌類を、単細胞生物とか、下等生物等と呼び、自分たちは高等生物だとか、霊長類と呼びます。つまり細菌は、生物の「序列」の最底辺です。しかし、そんな細菌ですら、ウィルスに比べれば、ずっとずっと身分の高いエリートです。なにしろ、ウィルスは生物の仲間にすら認定されません。一方、細菌は、例えば腸内細菌みたいに、人間と長い間共生している程で、ウィルスに比べれば、序列はずっと上です。

そんな「下等」な、半生物のウィルスが、人類を相手に、互角に勝負している。人類が最先端の科学を駆使しても、なかなか勝てない。あっという間に、世界に広がるその逞しさは、自然が持つすごさの一端が現れているのではないか。

太古の昔、物質から最初の生命が生まれた時代が確かにありました。その長い苦難と試行錯誤の時代、このウィルスのような逞しさが求められたのではないでしょうか。今でこそ、毛嫌いされるだけのウィルスですが、いつか、見直される日が来ないとも限らない。