2020年4月20日月曜日

マクロン大統領の誠実

フランスのマクロン大統領は、財政緊縮策で、黄色いベスト運動などの引き金になり、すっかり評判をおとしましたが、最近、おやと思う報道がありました。

それは、コロナで苦しむスペインやイタリアをすくうために、EUの連帯を訴える内容です。両国が今苦しんでいるのは、2010年の金融危機の際、EUは緊縮財政をせまり、当時の教育・医療の削減したからである、だからEUにも責任がある、今は経済より、連帯を大切にして、EU共同債を発行して、みんなで両国を助けよう、というものです。

そして警告します、今連帯することに失敗すれば、ポピュリストが勝利して、EUは崩壊するだろうと。

そして、歴史の教訓をのべてます。第一次世界大戦後、ドイツが悪者とされ、多額の債務が押し付けられ、その結果、ドイツにヒットラーファシズムが生まれた。「罪人に負債を払わせる」という考えは、ポピュリストを生み出し、悲劇につながると。

大抵の政治家は、人間だから、なんかの時、キラリと誠意が光る瞬間がある。しかし、そんなものは、はなから期待できない政治家が、残念ながら身近なところにいる。

0 件のコメント:

コメントを投稿