2020年3月15日日曜日

スプリングエフェメラル

今日、テレビ番組で、スプリングエフェメラルという素敵な言葉を憶えました。spring ephemeral  は、直訳すると、春のはかない命とか春の妖精というそうで、春の短い期間だけ咲く花(たとえばカタクリの花)とか、蝶、蛾などを指すようです。

マンションの階段みの途中で、床面に羽根を広げじっと寒さに耐えている蛾を、何度か見たことがあります。冷たいコンクリートでも、屋内からの熱がわずかにあり、暖をとることができるのかもしれません。このような蛾も、暖かくなれば飛び出すでしょう。それもスプリングエフェメラルです。つい最近も、階段で、そんな蛾を見つけましたが、これは間もなく死にました。

今の時期、ゴキブリも出始めます。よたよたと動きが鈍いゴキブリを見ると、もし、寒さで、体が弱っていて、どうせ間もなく死ぬのなら、わざわざ殺すのはかわいそうだ思いました。しかし調べたら、ゴキブリの寿命は2年くらいといいます。すると、動きが鈍いのは、弱っているのではなく、寒さで体が動かないだけということになります。暖かくなれば又元気になるのでしょう。となると、やっぱり増えるのは困るので、次に見つけたら殺すことにしました。

日本にもスプリングエフェメラルに負けない素敵な言葉があります。春になりミミズや虫たちが地面から出てくるという「啓蟄」です。今がちょうどその時期です。

0 件のコメント:

コメントを投稿