2019年12月14日土曜日

家族共同体とは

近代とは、封建制度が、貨幣経済によって、崩壊して、資本主義社会になることです。貨幣経済は、一貫して、共同体を徐々に解体してきました。はじめは農村共同体、次に本家を中心とする氏族制度、次に大家族制度が次々解体して、今は核家族が当たり前です。これで、終わるのでしょうか。

共働きになれば、財布は二つです。貯金も二つかもしれません。又、独り暮らしを支える様々な便利なものがどんどんできています。又、ネットやSNAやゲームおかげで、一人が退屈ではありません。そのうち、AIの魅力的で、不平や文句をいわない女性(男性)が、一人暮らしの話し相手になってくれるでしょう。独身の若者が多いのは、今の非正規雇用やワーキングプアが主要原因でしょうが、シングルマザーの人の話もよく聞きますし、若者の独身志向は、こうした、共同体の解体のプロセスではないと、断言はできないと思います。

今迄は、種の保存という最重要な課題は、家族という共同体に、丸投げされていました。しかし、家族共同体は、永続的なものと信じる理由を私は見当たりません。人々が、子育てを、喜びというより、重荷と感じて、家族を選ばず、自由気ままな一生を生きることを選び始めた時、社会は、子育てを、家族の手から国家の事業として、実行しなくてはなりません。もしかすると、今すでにそんな時代がはじまっているのでしょうか。

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