2019年12月6日金曜日

国語読解力の低下

OECDを含む、79か国の15歳生徒60万人を対象にした国際学力テストで、科学や数学では優秀な成績だった日本の児童の国語読解力が低かったことが話題になりました。2015年では8位だったのが、今回は15位だそうです。なぜ話題になるかといえば、多くの人が「やっぱり」と思うからではないでしょうか。スマホによる、読書離れ、直接対話の減少など、いくらでも、原因はありそうです。

話は別ですが、来年度から、高等学校の国語の学習指導要領が、新しくなります。そこでは、従来の文学の読解力などより、マニュアルや契約書の読解力が重視され、論理国語という科目まであると聞きます。

国語力とは、言葉を操る力であり、それは、自分の気持ちを、正しく伝えることが原点ではないでしょうか。しかし、国会では、言葉が、言葉として使用されていません。安倍総理が「丁寧に説明する」とか、「法に従ってしっかりやってゆく」という時、言葉は、何も語らないための手段です。こうしたことは、伝染するのか、横浜の林市長も、カジノについて、一切の対話を拒否して、「丁寧に説明する」といってました。

この人たちにとって、人間としての誠実さを学ぶ文学などよりは、「論理国語」で、木で鼻を括るような、又はボロが出ないように話す技術の方が、「実用的」に見えるのでしょうか。

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