2019年12月22日日曜日

民営化は善か

簡保生命が、多くの年寄りを騙して勧誘したとして、問題になりました。郵政民営化によって、利益追求が優先された結果です。公共事業だった時代、郵便局は、地域コミュニティのインフラとして、重要な役割をもっていることは、郵政民営化の大論争の当時から指摘されていました。営利会社になって、営業成績を上げるため、局員は厳しいノルマを押し付けられ、良心を捨てる競争を強いられました。民営化は、働く人間も、地域も不幸にしました。

かつて、民営化が盛んに推進された時代、なんでも民営化がいいように言われましたが、今、その反省や総括をする時ではないでしょうか。ヨーロッパでも、様々な民営化した事業が、再公営化していると聞きます。例えば、フランスでは、民営化した水道事業が、パリ、グルノーブル、ニース等100か所以上で、再公営化しているということです。ノルウェーでは、民間ごみ処理企業の経営破綻が、137自治体で起き、民営化は安価でも効率的でもなかったという結果を生んでます。

住民の福利サービスは、本来的に、金を度外視するからサービスなのであり、儲けと両立できないものではないでしょうか。

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