2019年12月2日月曜日

日本人のアイデンティティ

憲法をめぐる対立の背後には、安倍総理もその一員である、靖国派というイデオロギー集団があります。戦後長い間、護憲派と改憲派との対立は、外交、歴史、等をめぐって対立してきました。私は護憲派として、靖国派の、歴史をゆがめたり、憲法を順守しない姿勢には、腹がたちます、しかし、どちらでもない、多くの人は、両者の議論はお互い相手を批判するだけで、議論がかみ合うこともなく、深まることもないことに、冷めた目でみているのではないでしょうか。なんとか、もっと、議論がかみ合って、議論が生産的に深まるようにできないでしょうか。

アメリカ人なら、対立があっても、独立戦争の時代にさかのぼることで、自由や平等の理想に燃えていた共通の理念を思い出すことで、それが、対話の共通基盤となります。イギリス人なら、第二次世界大戦で、チャーチルを中心にヒットラーを闘ったこととか、トラファルガー海戦でナポレオンを破ったことなど、かもしれません。

日本には、そういった、建国のような原点があるでしょうか。明治維新は、近代国家の出発だったとしても、それは、天皇制の軍国主義国家だったので、建国の原点にはなりえません。敗戦は、戦後民主主義の出発であり、平和憲法の出発でもありますが、誇るべき建国の原点とは言えないでしょう。では、本当にないのでしょうか。私はそうではないと思います。(続く)

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