スーパーやコンビニには、驚くほど多種類の食べ物や商品が並んでいます。よくこんなに管理できるな、と感心します。しかも、それらの数は時々刻々減ってゆきます。それを、過不足なく補充する、その補充のもとをたどると、世界のサプライチェーンまで広がるのです。そして、それを支えるために、輸送システムと情報システムがあります。時間や人件費の無駄を最小化するため、血のにじむ工夫努力が求められます。こうして達成される高い効率、これこそが、他社との競争に打ち勝つコストダウンの秘密です。
昔、チャップリンの映画で、モダンタイムズという映画がりました。そこでは、ベルトコンベアで、流れ作業の労働の場面があります。次第に、ベルトの速度が速くなり、作業する労働者は、それに合わせなくてはなりません。一人がしくじると、作業がストップして、みんなに迷惑がかかるので、みんな必死です。今の日本の「便利」という豊かさの陰では、見えないベルトコンベヤーが、流れていて、労働者も、家族も学生も、みんな、その高速な速さにあわせようと、きりきり舞いしているのではないでしょうか。
私たちは、豊かさや低価格を求めるうちに、いつの間にか高い代償を払わされてはいないでしょうか。現在、脱プラスチックの運動が広がっていますが、いずれ、脱「便利」の時代がやってくるのではないでしょうか。
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