NHKのEテレで、NHKのディレクターかなんか忘れましたが、女の方が、自分の祖母の兄が、特攻隊で死んだが、死亡通知が来ないままになっているのを、その経緯を調べる番組をしていました。若い命が、愚かで無謀な軍の作戦によって失われる悲劇が、静かで最小の言葉で、語られていました。
一つちょっと、引っかかる箇所がありました。敗戦が決まったのに、「一矢も報いないで、このままでは終われない」という上官に従って、多数の若者が、攻撃の途にたち、あたら助かった命を、むざむざ失ったという痛ましい事実があったようです。どうやら、自分の兄は、その一人ではないか、という話の中で、祖母が、思わず「犬死にだ」と叫んだ時でした。祖母の兄が、「それは、今の価値基準で考えるからだ。本人の痛ましい死を前に犬死などと言ってほしくない」と激高する場面がありました。
この若者は、ずっと天皇制教育を受け、天皇のために死ぬことが、崇高なことと、おしえられてきました。だから、若者は、死の恐怖を乗り越え、純粋に崇高な気持ちで行動したのでしょう。それを、今の人が、犬死にだ、と言えば、違和感を持つ人もいるでしょう。しかし、犬死といおうが言うまいが、そんなことは問題でありません。問題は、このような死を、絶対繰り返すことが許されないということ、これに尽きます。
追伸2019.19.20)安倍憲法改憲を許したら、それこそ、特攻隊は犬死になってしまう。
0 件のコメント:
コメントを投稿