2019年11月14日木曜日

アマゾン効果

アメリカでは、今、通信販売大手アマゾンのせいで、既存のディスカウントショップやショッピングセンターが、衰退の危機においやられている、ということです。大型書店、大型スポーツ店、アパレル、家電、玩具などの量販店が、次々経営破綻していて、それには、アマゾンエフェクト(アマゾン効果)という名前までできたといいます。アマゾンやウォールマートという巨人だけがのこり、後には何ものこらないことから、「焼き畑商業」という言葉すらあるといいます。

しかし、これは、他人事ではないと思います。人口20万位の私の町でも、ヤマダ電機や、ダイクマといった家電量販店や、ディスカウントショップが撤退しました。原因は知りませんが、ネット通販の影響も相当あるように思います。

昔、全国の地方都市で、似たようなことが起きました。当時、規制緩和の大合唱の中で、大型店の地方展開を認める、大店法が通過すると、全国にニョキニョキと、大型ショッピングモールができ、たちどころに大昔からあった地方の老舗の店は倒産し、町はさびれ、シャッター街に変貌しました。一方で、消費者は、大きいきれいな店で、多様な商品を、ゆっくり眺め、安い価格で買う、そうした利便性を得たことも確かでしょう。背景には、車社会やレジの導入など、技術の進展がもたらした、流通の大変動があったと思います。

そして、今、ネット社会という新たな時代が、再び、流通の世界に、大変動をもたらそうとしています。(続く)

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