2019年11月25日月曜日

平等と嫉妬

嫉妬という心理は、あさましい心根として、ネガティブに見られがちです。しかし、嫉妬も、進化の過程での、フリーライダー防止のため、絶えず平等を追求する努力から生まれた心理ではないでしょうか。だから、例えば、農村社会などの共同体社会では、みんな同じ条件で生活している場合、ある人だけが、急に羽振りがよくなったとすると、それは、無関心でいられないのは、共同体の防衛本能かもしれません。例えば、哲学者三木清の「人生論ノート」では、「嫉妬について」という章で、次のように言っています。


嫉妬は「自分を高めようとすることなく、むしろ彼を自分の位置に低めようとするのが普通」で、「平均化を求める傾向」があると言います。

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