2019年11月1日金曜日

アイヌ民族

日本にも、少数民族アイヌがいます。先日Eテレで、題名も忘れましたが、アイヌの人たちの生活振りを紹介する番組がありました。それによると、今までの同化政策のせいで、アイヌの末裔ですら、自分がアイヌであるというアイデンティはほとんどないようです。しかし、それに疑問を感じて、アイヌのことをもっと知ろうとする若者が紹介されていました。ある人は、アイヌは、見えない、透明人間のようだ、といって、大学院で、アイヌの研究をしていました。また、ある人は、今アイヌ語を勉強していました。またその父親は、祖父ら先祖の願いをかなえるべく、日本式の石の墓を掘り起こし、アイヌ式の木の墓に、墓移しをしていました。

アイヌの同化政策は、明治時代の「北海道旧土人保護法」という屈辱的な法律によるもので、1987年にようやく廃止になりました。その後色々あり、今年4月、「アイヌ施策推進法」が施行されました。しかし、問題の解決はまだまだのようです。その証拠に、政府は決して、今までの政策の誤りを認めておりません。Eテレの番組で、象徴的なシーンがありました。北海道大学の人類学の研究者が、かつて、人類学研究資料として、墓の盗掘で入手したアイヌ人の骸骨を、返還するシーンがあり、アイヌ側が、返還だけでなく、謝罪を要求したところ頑として、謝罪しませんでした。おそらく、賠償などの問題に発展することを恐れる政府の意向がはたらいているのでしょう。(続く)

追伸)当時、アイヌの伝統的埋葬は、土葬だったので、墓を掘れば、骸骨が入手できました。


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