2019年11月23日土曜日

友愛2


文明の発達とともに、戦争の規模も拡大して、ついには第一次世界大戦みたいな世界的規模の戦争まで引き起こしました。しかし、それを反省して、国際連盟をつくったり、パリ不戦条約を結んだりもしました。それでも、すぐまた第二次世界大戦を引き起こしました。そこでは、ホロコーストがあり、原爆投下がありました。しかし、それを深く反省するのも又人間です。何度失敗しても、諦めることはけっしてなく、戦争のない、人間が仲良く協力する世界を作り上げたい、それも又、人間が進化の過程で獲得した人類の本性ではないでしょうか。



兵士は、戦場で、殺し合いをするためには、人間性をすてるような激しい訓練をするだろうし、実際、戦場では獣のようにならないと生き残ることは困難なのかもしれません。それでも、本当に人間らしさを捨てることはできないでしょう。かつて、アフリカから奴隷船で拉致誘拐されてきたアフリカの人たちは、いわれもなく、動物以下の扱いを受け、虐待されました。おそらく獣のような凶暴な怒りにとらわれたでしょう。しかし、それでも、人間性を捨て、けだものになりきることは不可能です。



人間らしい心、それは、長い進化の産物であり、深く誰の心にもあるのではないでしょうか。自由平等友愛の「友愛」が普遍的価値であるのは、そうした理由によるのではないでしょうか。そして、人間が人間を求める心、それがあるからこそ、人間はここまで発展してきたのだと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿