2019年11月2日土曜日

アイヌ民族2

明治時代になって、蝦夷と呼ばれた現北海道は、それ以前アイヌの地でした。そこで、鮭や熊を生活の糧として、生きていたアイヌの人たちは、アイヌの言葉を捨て日本語を強制され、名前も日本式に変えることを強いられ、狭い領地に押し込められました、それが同化政策だと思います。私は、アイヌのことは、ほとんど知りません。最近、「ゴールデンカムイ」という漫画があると知り、少しだけ読んだくらいです。しかし、同化政策が、流血の暴力を伴った、いかに残虐なものであったかは、十分想像できます。

現在、アイヌの民族としての運動が、始まっています。アイヌウタリ協会は、「アイヌ民族に関する法律案」を提案しておりますが、それによると、この法案は「日本国に固有の文化を持ったアイヌ民族が存在することを認め、日本国憲法のもとに、民族の誇りが尊重され、民族の権利が保障されることを目的とする」としています。

現在政府は、時代の流れに押されて、表面的にはアイヌ政策を改善していますが、まだまだ不十分です。十分な改善は、韓国に対してと同様に、過去の誤りに対する謝罪抜きにはありえないのではないでしょか。それをしないから、事態はなかなか前に進みません。ドイツ大統領ワイゼッカー氏の、有名な演説の言葉、「過去に目を閉ざすものは結局のところ現在にも盲目になる」は、ここでも当てはまります。

0 件のコメント:

コメントを投稿