2019年11月18日月曜日

野党はだらしないか

バラエティー番組、フジテレビのバイキングで、MCの坂上忍氏が、国民の怒りを代表するかのように、安部政権を痛烈に批判したあと、いっていました。「それにしても、野党がだらしない」からこうなるんだ、と。あたかも、喧嘩両成敗の様に。このように、時の政権批判をしたあとは、必ずその毒を中和し、無毒化することが、今のマスコミで、生き残るために、必要な「忖度」なのでしょう。

確かに、野党は弱すぎる点で、野党にも、責任はあるでしょう。しかし、国会での、安部氏の度重なる疑惑隠しに関しては、ちょっと違うと思います。国会つまり、立法府は、安倍政権という行政に対して、チェックする責務があり、それが、三権分立です。だから、国会議員は政党に関係なく、だれでも、立法(議員)立場から、「おかみ」(行政)をチェックする責務があります。それが、国民に選ばれた代表である「議員様」の基本職務です。

しかも、立法の代表者は最大多数の自民党です。だから自民党議員は率先して、行政の疑惑を正す、立法の側からの責務があるのです。国会とは、野党対与党ではなく、行政VS立法、つまり、お上VS国民代表、それが三権分立の趣旨です。

安倍氏は、いつもいいます。「国会が求めれば私はいつでも説明します」、と。しかし、自民党の妨害によって、それは、実現しないことを十分承知の上でいっているのです。モリカケ問題で、国有地を格安で売却した一大疑獄でも、安部氏が安泰なのは、野党がだらしないからではなく、自民党の妨害で、国会を機能マヒにしたからです。最高裁判所といい、国会と言い、この国の三権分立は、ないに等しい。これで、民主国家か、といいたい。

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