日韓問題、どのテレビをみても、悪いのは韓国で、日本は悪くないみたいな意見ばかりです。私は、そうでないので、少しでも自分の考えに近い意見を聞きたいと思うのですが、例えば、サンデーモーニングのコンメンテーターの青木理氏の意見は、共感できるのですが、それくらいです。私に言わせれば、青木氏の意見は、数少ない良識だと思っています。関口宏のサンデーモーニングは、全体として良識的番組なので、青木氏のような良識的な人をコンメンテーターにしているのでしょう。しかし、他の政治バラエティー番組では、誰もが例外なく、韓国は悪い、日本は悪くない、という人ばかりです。少数意見の居場所がない、同調圧力の世界を見ているようです。うんざりしている視聴者も多いのではないでしょうか。ここには、良い意味での、政治的中立などみじんも見られません。
報道機関は、健全な世論形成に重大な責任があります。今のような安易な放送態度では、多様な世論は育まれず、あたかも政府に都合の良い世論がすべてであるかのような、同調圧力の加担者でしかありません。これでは、健全な民主主義を死滅するでしょう。また若者はますますテレビから離れるばかりでしょう。
思えば、2015年、安保法制をめぐり、反対運動が国会や市民運動で激化する中で、はっきりものをいう論者が、次々メディアの舞台から追われ消えてゆきました。岸井成格、古館一郎、国谷裕子氏ら。それ以来、誰もはっきり政府を批判することができない、冬の時代が続いているということなのでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿