2019年8月4日日曜日

NHKのネット配信

先の国会で、5月、NHKのインターネット同時配信を可能にする、改正放送法が成立したという。スマホやPCで、NHKが見れるようになる。もう一部始まっているようだ。

若者のテレビ離れが進み、テレビ人口も高齢化するなか、NHKが生き残るために、当然の流れだろう。勿論民法も参入を狙っているだろう。一方、参入される側のネット事業者も、逆に放送参入を狙うだろう。

こうした傾向は、通信と放送の融合といわれる。要するに、ネットというメディアとテレビというメディアの境界がなくなろうとしている。むかし、ライブドアの堀江貴文氏が試みたが今思うに、ちょっと早すぎたのだろう。

しかし、一つ大きい問題がある。放送には、放送法があり、その第4条で、「政治的公平性」等の規制があるが、ネットには、そうした規制はない。だからネットは比較的自由である。それはいい点もあるが、偽情報が拡散しやすいなどの危険もある。

安部氏の側から見ると、テレビは、モリカケ問題など、さんざんお茶の間の話題となり、苦い思いを持っている。一方、ネットは、感情的意見が拡散しやすく、安部氏のとって、強い味方的集団もたくさんいる。トランプが、CNN等テレビを毛嫌いして、ツイッター等SNSを愛用するのと同じ状況が、安部氏の日本でも生まれつつある。

だから、安部氏は、通信と放送の融合の時をチャンスとばかりに、放送法4条の廃止を狙っているという。「政治的公平性」は、報道の自由を抑圧する手段でもあるが、一方、ネット的偽情報による右傾化の歯止めでもある。報道はどうあるべきか、が問われている。
告知 ホームページ⇒生物と情報 を開設しました。理系的話題ではなく、人間とは何かという根源的問題を考えるブログも書くつもりです。

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