トランプ氏があまりにも、常識や良識から外れているため、同盟国との結束は崩れつつあります。パリ温暖化条約の脱退とか、イラン核合意の離脱とか、その異常さは、ヒットラー並みです。トランプ氏があまりにも、最悪であるため、とかくアメリカ追随と批判されてきた安部氏には、独自外交のチャンスがめぐってきているともいえます。
例えば、勝手にイランとの緊張関係を作り出しておいて、今度は、ホルムズ海峡を守るためと称して、多国籍軍による警戒活動を呼びかけました。イギリス、オーストラリアは同調しましたが、日本は、仏独と同じく、アメリカに距離をおいています。というのも、安部氏は、ついこの間6月にイランを訪問して、最高指導者ハメネイ氏とも会談するという、良好な関係を持っているからです。アメリカはシェールオイルのおかげで、石油を自給できますから、アラブを敵に回すことができます。しかし、石油を中東に依存する日本は、そうはゆきません。
米中の覇権争いの中で、中国もまた、日本に接近してきています。一方、北朝鮮が中距離ミサイルを飛ばしても、トランプ氏は、自国は安全だとばかり、北朝鮮の実験を許容しています。本当なら、同盟国の日本や韓国の側に立って強く抗議すべきです。ここには、トランプ氏の、アメリカファースト、同盟軽視のメッセージが込められています。
日本は、少し腰を据えて、冷戦時代から続いている、アメリカ追随外交を、見直すチャンスではないでしょうか。
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