2019年9月1日日曜日

フェイスブックの申告漏れ

GAFAと呼ばれる巨大ITの、税逃れに対して、OECD諸国は、問題であるとして、その改善が確実に進んでいます。これにはアメリカさえ賛成のようです。

日本でも、ようやくFBJ(フェイスブックジャパン)が、5億円の税の申告漏れを指摘され、追徴課税1億数千万円を支払ったといいます。

税逃れの手口は、会計操作で、税の安いアイルランドで、税を払うようにすることのようです。どうして、それが可能なのでしょう。フェイスブックの収入は広告収入が大部分のようですが、日本の広告主は、フェイスブックと契約する時、FBJではなく、FBI(フェイスブックアイルランド)と契約するのです。だから、会計上は、税金はアイルランドに行きます。FBJは、わずかな仲介料をもらうだけですから、日本に入る税はわずかになります。
これに対して、税務署当局は、次の理由で、追徴課税をしました。FBJは、広告活動を日本で行っているのだから、広告収入もFBJに帰属すべきである、ということのようです。ここには、営業活動地で、営業収入に対する課税が行われるべきであるという、当然のことが主張されています。
こうした、巨大多国籍企業の税逃れの背後には、巨大ファンドと一握りの大資産家の、富の独占があります。歴史は今日も、少しずつ前に進んでいます。


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