2019年9月9日月曜日

米中貿易戦争とは

米中貿易戦争が収まりません。それは、貿易戦争ではなく、覇権争いであるといわれております。そして、次の時代の覇権を左右するのは、5G(次世代通信規格)とか、第4次産業革命だとか、ソサイエティ5.0 等、色々な呼び名のついている、一連の新技術群であるらしいのです。その技術群で、どちらが主導権を握るかが、世界の覇者を決めるといわれています。

中ソの争いは、経済の不安定要因であり、困ったことではありますが、誰も、本当の戦争になる心配をしていない点に私は注目したいと思います。グローバル経済のおかげで、お互いの国に自国の会社を設立していますから、お互い人質を出している状態であり、そのおかげで、血を流す戦争はできません。

人類は、大変賢い動物ですが、残念ながら、力でしか解決できない問題は、まだ存在します。だから、第一次世界大戦、第二次世界大戦、と繰り返してきました。戦後、米ソの冷戦がありましたが、これも、お互い核軍拡競争をして、相手を押さえつけようとする、まぎれもない力による闘いでした。実際に核を使用できなかったのは、世界の反核運動の中で、政治的に、核を使用することが、許されなかったからにすぎません。それは、恐怖の均衡の上に成り立つ悲惨な世界でした。

その意味で、現在の経済戦争は、困ったことではありますが、二つの大戦や冷戦よりは、人類がより賢くなった時代の戦争なのかもしれません。私たちは、歴史上初めての、新たな形態の戦争を目撃しているのかもしれません。


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