アフガニスタンの和平は、なかなかやってきません。よくは知りませんが、一つには、アフガニスタンは、多くのアラブ社会がそうであるように、氏族制度がまだ残っていることや、そうした氏族は、武器を所有していて、いつでも武装集団になることができる、社会全体から武装解除することが困難なのではないでしょうか。
アメリカで、なかなか銃の規制が進まないのは、ライフル協会のロビー活動が最大原因なのでしょうが、もうひとつ、アメリカ人民も又、アフガニスタンと同じく、武装解除を拒んでいるのではないか、と私は疑っています。アメリカがイギリスから独立戦争を勝利して、独立しましたが、当時、アメリカという国家も州も存在せず、民兵の集まりが、イギリスとたたかいました。今でいえば、武装集団です。だから、アメリカ合衆国憲法に、次のような修正を加えたのは、この成功体験が、あるからでしょう。
規律ある民兵は、自由な国家の安全にとって必要であるから、人民が武器を保有しまた携帯する権利は、これを侵してはならない。<合衆国憲法修正第二条>
アフガニスタン、コロンビア、その他多くの所で、武装解除ができず、苦しんでいます。一方、フィリッピンなど、次々武装ゲリラが、武装解除しています。もしアメリカが、かつての建国へのノスタルジアやアイデンティテイにいつまでもしがみついているがために、銃の規制に反対するのなら、それは、やはり、武装解除を拒んでいるのではないでしょうか。
追伸)9月3日、米カリフォルニア州サンフランシスコ市議会は、「全米ライフル協会(NRA)は、国内テロ組織である」とする決議を、全会一致で可決したそうです。やっぱり!
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