2019年9月8日日曜日

若者の政治無関心

温暖化問題がこれだけ切迫した問題となり、当然のこととして、欧米でも、アメリカでも、政治の争点になっています。今回、民主党の大統領候補のB・サンダース氏が、野心的な温暖化対策を打ち出しました。

しかし、日本ではどうでしょう。前回の参院選でも、国民の関心は、福祉、年金、消費税等が中心であり、温暖化問題や核禁止条約などは、「票にならない」テーマとして、選挙の争点からは程遠い存在です。核や温暖化は、未来や理想に関係した問題で、本当は、若者がもっと関心を持つはずのテーマですが、そもそも日本の若者は、政治に関心が低いといわれています。なぜなのでしょう。

「地に足のついた議論をしなさい」、ということをよく耳にします。それ自体はもっともなことでしょう。独りよがりで、無責任で、観念的な議論は、誰もいやです。しかし、この言葉が、理想を語ることを抑圧したり、政治を語ることを封じたり、していないでしょうか。温暖化問題より、税金や年金の話のほうが地に足がついているのでしょうか。

確かに、現在、毎日食べて生きるのが大変な時代で、その意味で、地に足の着いた話=お金の話 が最重要です。そかし、このことが、温暖化や核の問題を後回しにしていいという理由にはなりません。ましてや、そうした話が「地に足がついていない」なんてことは、絶対にありません。こちらは、人類存続の話なのですから。


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