2019年7月26日金曜日

格差解消へ前進、アメリカ

7月20日、アメリカの下院で、最低賃金15ドルが可決したという、2025年まで段階的に引き上げるという。これから色々な妨害もあるだろうから、どの程度の確かさかはわからない。しかし、15ドル(1600円)なら、月に20日働いたとして25.6万円だから、そうとう改善される。

素晴らしいのは、こうした改善が、一朝一夕にできたわけではないことだ。今まで、ウォールマート労働者など企業単位での闘い、カリフォルニア等州や地域単位でのの闘いなど、全米で、こうした最賃引き上げの運動が盛り上がっていた。

もともとは、凄まじい格差に対する抗議として、2011年「ウォール街を占拠せよ」というオキュパイ運動が始まりだ。その勢いが、米大統領選での、バーニー・サンダース氏らによる社会改革運動につながった。大勢の若者が、寄付に応じて、選挙運動をして、巨額寄付金に支えられるクリントン氏と互角に戦った。だから、

オキュパイ運動 → B・サンダース氏らの闘い → 最賃引き上げ運動

は、一連の格差反対運動である。最賃の引き上げは、確実に格差を減らす。ここには、地道で息の長い運動がある。アメリカの民主主義の底力だ。

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