徴用されたのは、朝鮮人(当時日本人)だけではない。例えば、工場は、労働者を兵隊にとられて、その不足を補うために、学生が、学業を放棄して、勤労動員された。そもそも、徴用工自体、働き手がみんな戦争に駆り出され、その労働力不足を補うためだ。
しかし、徴用よりもっとひどいのは、「徴兵」だ。赤紙一枚で、ほとんど生きて帰る希望がない戦地に駆り出された。その絶望と家族の悲劇を思えば、国は、その賠償の責任があるだろう。現在、朝鮮の人たちが、裁判を起こしているように、徴用や徴兵された日本人も、もう少し被害者意識を持ってもいいのではないか。
残念ながら、多くは、天皇制教育のおかげで、喜んでお国の為に出征したことになっている。しかし、少なくとも、当時、戦争に反対していた人たち、選挙権もない年齢の「勤労動員」の人は、裁判をおこす権利があるのではないか。
現在、多くの日本人は、徴用工問題で、韓国に批判的だ。しかし、私たちの祖父や祖母も又、徴用工裁判の韓国人の原告と同じく、日本軍国主義の犠牲者だった、このことを忘れてはいないだろうか。
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