アメリカは、制裁解除の条件として、完全な非核化を要求しているが、なかなか交渉が進展せず、今回のトランプージョンウンの電撃会談になった。しかし、完全な非核化と言葉ではいうが、ことはそう簡単ではないらしい。
北の核施設を4回視察している、核の専門家、米ロスアラモス国立研究所のベッカー元所長が、昨年語った話によると、非核化は10~15年かかるという。それは次のような工程表が必要だという。1.核凍結に1年 2.縮小に2~5年 3.廃絶に6~10年
核兵器の平和的放棄に、世界が成功した唯一の例は南アフリカだ。しかし、この南アフリカの場合でさえ、主要構成部品解体に2年半かかり、全般的除去に10年要したという。
こうしたことを考えると、一括方式は現実的ではないのは、明らかだ。
私の推測だが、トランプ氏も、段階的交渉もやむを得ないと考えているのではないか。しかし、強硬派の側近ボルトン補佐官がいる。これから、二人の間に対立が起きるのか、どうか。
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