昨年は、新鮮なイカが高くて少なくて、一回も塩辛を作らなかった。これは、私にとって事件だ。新鮮なイワシ、イカ、サンマ、サバなどが安く食べれれる。これは、私にとって、憲法9条の次位に重要な、守るべきアジェンダだ。しかし、今それが危ない。
とある財界シンクタンクが、今「漁業協同組合は資源管理に不適格だ」として、沿岸漁民が引き継いできた「漁業権」を廃止する提言を発表したという。資源保護のための科学的管理の必要性がその理由だ。結果として、大企業が好き勝手に儲けるチャンスが増えるのではないか。
以前自民党の甘利農水大臣(当時)が、農業を「産業」にしなければならない、と息巻いていた。要するに、農協を弱体化して、外部資本参入を推進して、大量生産で儲かるようにするということだろう。効率を全面否定するつもりはない。しかし、農業が、大規模化にふさわしいかどうか、世界の潮流はかならずしもそうではないようだ。国連などは、家族農業、小規模農業の重要性を盛んに宣伝しているし、その方向の世界的運動も盛んらしい。
漁業も同じことがいえるだろう。大規模化が良いかどうかしっかり議論してほしい。いやなのは、今の政権は、きちんと議論せず、陰でどんどん力ずくで事を進めてゆく、その手法だ。
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