今回の台風被害について、メディアは、様々な分析をしています。それは、今後のため重要な作業で、それなりに、なるほどと教えられることも沢山ありました。しかし、一番重要なことが欠けているのではないかとおもいます。
地図の上では日本列島は、二次元世界ですが、実際は、馬の背のように、急峻な山岳地帯とわずかな海岸線にそった平地からなるといいます。この地形により、雨は、急流となって中央から、周辺海域に流れます。長い川ほど、流域が大きいだけ、増水も激しく、速度も増大し、侵食もはげしくなります。
そこへ従来の想定を超えた雨量がやってくれば、堤防が持たないことは、専門家でなくても明らかです。大きい川程危険になります。今回、荒川や相模川などが、大丈夫だったのは、不幸中の幸いです。
長大な川の全流域にわたって堤防をかさ上げすることは、とても困難でしょう。また今回のような大量の泥の運搬により、川底はいっそう浅くなり、危険度は増します。つまり、基本的に打つ手はないのではないでしょうか。
今迄、人間は自然を支配したと思ってきました。しかし、今、地球温暖化という形で、自然の力の前に、人間の無力を思い知らされています。私たちは今、お尻に火がついたように、大変だと思うべきです。スェーデンの少女の叫びは、誇張でもなんでもありません。
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