2019年10月10日木曜日

トランプ弾劾、調査開始

トランプ氏が、またも、ウクライナを巻き込んだ、バイデン親子攻撃の、内部告発で、窮地に追い込まれています。民主党は、ついに大統領弾劾のための調査に踏み切りました。弾劾については、今まで反対が賛成を上回っていたのが、逆転し、弾劾賛成の方が多くなりました。今まで、弾劾には慎重だった民主党のペロシ下院議長も「潮目がかわった」といっています。

弾劾追訴は、民主党が多数である下院できまります。しかし、弾劾裁判は上院が行います。解任の判断は、上院の3分の2以上でなければなりません。上院は、トランプ支持の共和党が多数ですから、3分の2はおろか、過半数も、困難でしょう。しかし、裁判の成り行きによっては、多数の造反がでて、解任も可能性ゼロとはいえません。

日本では、首相不信任案を、割と頻繁に国会で提出されます。アメリカの大統領弾劾は、それとは、比べ物にならない重みがあるようです。それは、議院内閣制と、厳密な3権分立による大統領の違いでしょう。戦後弾劾訴追を受けたのは、わいせつ行為スキャンダルのクリントン大統領だけで、上院で、解任を免れています。ウォーター事件のニクソンは下院が弾劾に向けた調査段階で辞任しました。

弾劾の行方がどうあれ、アメリカの民主主義の最高権威が、弾劾を受けること自体、アメリカの民主主義の危機であり、打撃であることに変わりはありません。

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