私も含めて、都会に住む人は、過疎の問題をどれほどの想像力をもって、考えているでしょう。地方の人口が減って困ったことだ、都市への一極集中を何とかせねば、等と考えていないでしょうか。
過疎とは、毎年、住み慣れた故郷を離れる(主に)若者が沢山いるということです。なぜ離れるのか、そこで生活することに希望がもてないからです。つまり、親の後を継いで、地方に残ることに、経済的にも将来的にも、見通しが立たず、やむなく離れる、後には後継者のいない年老いた親が残る、それが現状ではないでしょうか。つまり、過疎の陰には、地方の日常的不幸が存在します。過疎は現象にすぎず、この日常的不幸こそ問題ではないでしょうか。
なぜこんなことを考えたかというと、11月7日告示の高知県知事選挙の、野党共闘の候補者松本けんじ氏の選挙スローガン、「ここで一緒に生きよう」を目にしたからです。素敵なスローガンだと思います。
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