2019年10月27日日曜日

米中対決の新局面

アメリカのペンス副大統領が、対中国政策を根本から見直すという内容の演説をしたそうです。それによると、中国は、経済が発展すればいずれ、欧米と同じ自由で開かれた社会になるだろうと期待していた、だから、今までは、少々のことは大目に見てきた、しかし、中国は、経済発展した今も、対外的には覇権的、対内的には強権的な体質が改まらないどころか、ますますひどい、少しも改善しない。もう、これからは、アメリカは、過去の宥和的姿勢と決別して、「戦略的・経済的な競争相手」として、手加減しないであろう、私の脚色が入っていますが、そんな内容のようです。

もし、このペンス宣言が、フルに実行されると、世界の経済には不安要因が広がり、又、両大国の間で、日本など多くの国は右往左往する事態が起きるなど、重大な世界的影響が生まれる可能性があります。つまり、世界は、新たな局面に大きくシフトする可能性があります。

ところで、中国は、鄧小平氏らの改革開放路線により、「社会主義的市場経済」を導入するとして、今日の繁栄を築いてきました。まわりは、中国はいずれ資本主義になるだろう、とたかをくくっていた、それが外れたということです。

それは、中国の側からみると、資本主義に堕落することなく、社会主義を貫くことに成功した、ということになります。では、中国は市場経済という劇薬を飲みながら、どうして欧米と同じ資本主義にならずにいられたのでしょう。(続く)

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