2019年10月15日火曜日

天皇代替わり儀式

10月22日の天皇代替わり儀式、即位礼正殿の儀に、共産党が、国民主権の憲法に反するから参加しないと、声明をだしたといいます。しかし、それに呼応して、そうだそうだという声が聞こえてきません。私の勝手な想像ですが、こんなことでしょうか。「そんなことはわかっている、分かったうえで、儀式として、やっている、お祭りなのだから、こまかいことに目くじらたて、せっかくの祝賀気分をこわすな」。私も、通常ならそう思うかもしれません。しかし、安倍政権の現在は、そう思いません。

安倍政権は、安全保障の面で、憲法をないがしろにしてきましたが、天皇に関しても、憲法をないがしろにしています。例えば、「令和の新時代にふさわしい憲法を」と繰り返しのべ、憲法改正のため、代替わりを最大限に政治利用しています。平和憲法を大切に思っているらしい天皇は、苦々しい気持ちでしょう。
また、国民の対多数が、現在の天皇の長女を天皇にするのが自然であり、当然と思っているのに、皇室典範を盾に、又は一部の人達を代弁して、「男系の伝統」にいつまでも、こだわり、逆に天皇制存続を窮地においやっています。これまた、男女同権の憲法に違反します。これまた、直接の当事者である、新天皇は苦々しく思っているでしょう。

正殿の儀は、明治時代に天皇を神格化しようとして、定めた登極令によるもので、新天皇が、高い台座みたいな高御座(たかみくら)に座り、その地位は神から与えられたと宣言し、その下で、三権の長が並んで、バンザイをするといいます。これでは、明治時代と同じです。それを捨てたところに戦後は始まったのではないでしょうか。今までさんざん政治利用されてきた天皇は、はたして、どう思っているでしょう。

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