ラグビーの次の相手国ということで、サモアを調べたら意外なことがわかりました。サモアは二つあります。昔は西サモア、東サモアをよんでいたそうですが、今は、サモア独立国、アメリカ領サモアと言います。ラグビーの相手は、もちろんサモア独立国です。
要するにサモアは、朝鮮半島やドイツと同じ分断国家なのです。そして、アメリカ領サモアは、今も、アメリカの準州ということで、自治がありません。返還前の沖縄に似ています。勿論ラグビーに参加もできません。
世界には、こうした半植民地状態がまだ沢山残っているようです。そうした地域は、「非自治地域」と呼ばれ、本来、独立するべきところです。非自治地域は、英国所属が10か所(ケイマン諸島等)、アメリカ所属が、3か所(サモア、グアム等)、フランスが2か所です。国連もこうした非自治地域は、人権の観点から、重要視しているようで、独立の後押しをしています。70回の国連総会で、グアムの議会議長が訴えました、「グアムの脱植民化の最大の脅威は、グアムの軍事化だ」と。
私たちが、普天間基地撤去を叫ぶとき、移転先の候補によくグアム島が出てきますが、そのとき、私たちは、独立を望むグアムの人たちを、忘れるべきではないでしょう。
サモア独立国の人口は、およそ18万、そんな小さな国でありながら、ラグビーでは、大国と対等に渡り合う、そのようなスポーツの素晴らしさを生かす意味でも、報道は、もっとその国を紹介したりして、世界の国々にリズペクトを払う努力をすべきではないでしょうか。
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