2019年10月14日月曜日

ノーベル賞の報道

国民が、科学の知識を学ぶことは、とても重要なことです。ことに、最近の科学は、日進月歩です。原発や地球温暖化のことを知る意味でも、科学の知識は民主主義の基礎ともいえます。

その意味で、ノーベル賞は、最新の研究を知る最良のチャンスのはずです。未来の科学者である小学生も、目を輝かしてそのニュースを見るでしょう。しかし、その意味で、NHKのテレビ報道は嘆かわしいものでした。日本人が受賞したかどうかだけが、最重要視され、内容そっちのけです。

例えば、ノーベル物理学賞は、系外惑星と、初期宇宙の研究に贈られましたが、どちらも、最重要で、とても面白い話なのに、私の知る限り、何の解説もなされません。そして、化学賞の吉野さんのリチウム電池は、嫌というほど、報道されました。

一方、国民の科学への関心は芳しくありません。例えば、かつては、科学雑誌と呼ばれるものは、以前は、科学朝日、自然、等素晴らしいものがありましたが、どれも経営難のため、消えてしまいました。現在青少年向けに「ニュートン」が健闘していますが、ここも経営難で、いつ消えるかわかりません。

国民の中には、科学は、特別の一部の人のもので、庶民には手の届かない、高尚な難しいものという、誤った固定観念がまだ根強くのこっているのではないでしょうか。
追伸)あるいは、国民にとって、科学はそんなものだという大衆蔑視が、NHK報道者にはあるのでしょうか。

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